客観的視点でケアプランを作成すべし!

国際生活機能分類を構成する要素として、環境因子がある。
この環境因子には、人的因子も含まれてるので、ケアプランを作成するケアマネージャーは、自分の価値観をプランに反映されてしまうようなことがあってはならない。
理想を追求する結果、自分が正しいと思っていることを基準にしてケアプランを考えてしまうケアマネージャーもごく一部存在する。
しかし、ケアプランを作成するときは、利用者やその家族の希望に耳を傾けたうえで、現状をしっかりと見極めて、冷静に介護プランを検討する必要があるのだ。
したがって、自分の価値観を押し付けるようなことはしてはいけない。

また、ネガティブな性格のケアマネージャーは安全面を非常に重視しすぎて、保守的なプランを立ててしまうこともある。
確かに利用者の安全には配慮しなければならないが、身体機能の維持や回復を図るリハビリにおいては、利用者に無理のない範囲で効果的なリハビリ内容を検討する必要がある。
「大変そうだからやめよう」「もしも怪我をしたら問題になる」と慎重になりすぎて実施しても意味のないリハビリ計画を立てるようなことがあってはならない。
ただし、逆にポジティブに考えすぎて、周囲がとても無理だと疑問を抱くようなハードルの高いことを目標に、介護プランを立ててしまうことはないようにしょう。

ケアマネージャーにもそれぞれ個性があるのは当然だが、性格や思考を利用者のためのプランに反映させるようなことはあってはならない。
したがって、自分の思いや解釈は横に置き、利用者の目線で考える姿勢を忘れないようにすることが重要だ。
それから、ケアマネージャーがヒアリングの際に眉間にしわを寄せていると、利用者やその家族、また現場の介護職は不安を感じ、決して本音を話してくれなくなるので、感情は伝染することを理解して、笑顔を心がけてほしい。